マモルベキモノ
1年前の今日は生まれるはずだった小さな命がなくなった日です。
妊娠5ヶ月目の出来事でした。
胎児の心拍が聞こえない事に気づいたママさんの心境はどんなものだったか…。
当時はただただママさんを慰める事くらいしかできませんでした。幸いにもママさんの身体は異常がなく産婦人科で処置するため入院となりました。
困惑したのは長男くん6歳と4歳の娘ちゃんでした。慌しく入院の用意やママさんの変化などを小さいながらも見ていたようです。長男くんは言葉が上手く見つからず娘ちゃんに「ママの赤ちゃんダメだったんだよ」と伝えていたのが印象に残ってます。
何も出来ないパパは亡くなった子をしっかりとお空に帰してあげる手続きに奔走する事になります。
産婦人科からすべて業者に頼んだ方がいいと言われましたが責めてもの償い、責任として自身で手続きをしました。
区民事務所、葬儀屋を何回か往復したのを憶えています。
死産となった事で戸籍にも残ります。
もちろん位牌もあります。
簡単な式を済ませ自宅に帰り、位牌を前に「必ず返してもらう。帰ってきてもらう。」と固く誓いました。
守るべき家族を失ったという悲しみよりも、残念だった気持ちの方が強く、家族みんなでまた赤ちゃんを迎えようと約束しました。
この1年、パパとして夫として、男としてマモルベキモノを再認識させてもらった1年でした。
娘ちゃんは来年小学生。
長男くんは剣道、プールを頑張ってます。
2人は毎日元気です。
ママさんも一時期落ち込んでいましたが元気に明るく子ども達と過ごしています。
パパはあの頃より、少しは良くなったかな。人は守るものがあると強くなれるようです。
「てんしのいもうと」と言う作文を読まさせていただきました。
家族みんなで読みました。
http://buzz-plus.com/article/2017/08/03/tenshi-no-imoto-nikki/
ありがとう。ありがとう。
2017/8/24